組織が大きくなるほどフットワークが鈍る。ベンチャー起業や個人企業の最大の武器はスピード感だということ

稟議書とか物凄く煩わしい

僕は普段はサラリーマンをしています。30代ということで、会社の中間的な部分を担っているわけですね。

このくらいの年代になってくると、自分で企画書を書いたりして稟議書を上げたりします。これがね、もう大っ嫌いなんですよ。

なんで稟議書や立案書の類が嫌いだっていうと、物凄くスピード感をスポイルされる点にあります。

何かのアイデアを思いついて、それを企画として持ち上げるためにプレゼンを行うわけですが、組織が大きくなるとこのスピード感が遅くなってきます。

うちの会社のことでいうと、稟議書にはそれこそ課長・部長・なんとか部長・なんとか部長その2と流れてようやく社長決済です。

近所の回覧板並みに遅い。これって今の時代のようにスピード重視の仕事にとっては命取りになることがあります。だってそうでしょう。

A社とB社が同時にほぼ同じアイデアを思いついたとします。A社は100人以上の大きな会社。B社は10人程度の小さい会社。それぞれが立案書を提出した場合のことを考えます。

A社は支店のイチ係長からスタートして、とりあえず支店の課長・部長の決済をもらう。そして本社にあげて、そこからなんとか部長たちの決済。そしてようやく社長。

B社はその場に社長以下全員がいる。アイデアを出して、その一瞬でみんなの感想を求めることができる。

スピード感でいうとどうですか?B社の方が圧倒的に有利でしょう。

大企業の強みは少しのことではグラつかないということ

これだけで見ると、企画・立案はB社の方がスムーズに上がっていくのがわかります。これに対して大企業のA社のメリットは何かというと、組織が大きいということでの寛容さ。

つまり企画がコケてもそんなにダメージはないわけです。ここが大企業の強みですね。スピード感はなくても、失敗してもグラつかない。

対してB社は10人しか社員がいない小さな会社。1つの企画の失敗が命取りになってくるわけですね。

ただ、やっている感とすればB社の方が人数が少なくて面白いとは思うんですよね。自分が携わっている感じが相当強く感じられる。

日本のベンチャー企業がまさにB社でしたよね。そのスピードとネットを駆使した戦略で一気に業績をあげてきました。

今の時代はこういったスピード感はとても大切です。

個人になるとさらに速い

個人事業者などになるとさらにスピード感は増します。思いついた瞬間から実行に移すことができる。

個人はできることの制限が多いけど。個人では資金力が不足するから、クラウドファンディングやらそういったとこに力を借りる必要もでてくる。今個人ブロガーなどがいろんなことをしているわけですが、こういうスピード感がすごいですよね。

サラリーマンをやっていると、組織の優れたところもわかってきます。それは、その場のスペシャリスト集団ができあがるということ。

大きな会社には人事制度があるので、数年したら異動させられることはままあります。ですが仕事を効率的に分業化しているので、そのポジションポジションでスペシャリスト達ができあがってくる。

実際に僕の会社もそうですが、僕は主にクレーム担当や総合窓口業務をしています。自分の知識外のことになってくるとすぐにその手のスペシャリスト達へバトンタッチができる。

こういった分業は組織の強いところですよね。

結局何が言いたいのかというと

兼業ブロガーとして、やっていくと個人の動きと組織の動きをどうしても比較しちゃうんですよね。で、自分がやりたいと思うのはやはり個人単位でのフットワークの軽さなんですよ。

大企業で企画を立ち上げてプロジェクトチームを組んでも、なかなか思う通りにはいかない。そりゃ組織なので、他の意見も入ってきてそれらを統合してプロジェクトが進むわけでしょう。

ですが、ジョブズのように自分の理想を追求した先に生まれてくるヒット作っていうのがいいですよね。

顧客目線で商品開発をしてもイマイチなんですよ。顧客が思いつかないその先の商品を開発させないとダメですから。

それこそ、自分が本当に欲しいと思ったものを作り上げて、それを販売して顧客に認めさせる必要が有る。これが今のモノづくりについて大切なことなんじゃないですかね。

みんなが想像つかないものを作って認知させる。そういった点ではスティーブジョブズっていう人はやはり天才だったということですね。

自分のエゴを貫き通せ

天才っていうのは時に自分のエゴを押し付けてくることがあります。それを周りの人間は煙たがったりする時もあります。

ですが、エゴっていうのは大事なものでもあるわけです。みんなの意見に協調して作り上げたものなんか、大した魅力を放ってくれません。

それよりも自分のエゴを貫き通して作り上げたもの、それを認めさせてこそ大ヒットへの道筋ができるんだと思います。

その道のスペシャリストになりたいのなら、その商品を思い切り勉強して自分が本当に欲しいと思う、自分のエゴを貫き通した商品を具現化せよ。

それを持って周りを納得させろ!ということですかね。

そういうのがやりがいっていうんじゃないかな。今の仕事は楽しいですか?

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